当科の特色

眼科部長

部長
矢部 文顕



(やべ ふみあき)

眼科疾患一般に幅広く対応しています


診療について 

 当院の眼科は、眼科疾患一般に幅広く対応していくことを目標に診療をおこなって参りました。現在、常勤の眼科専門医2名で診療を行っています。手術は、入院での白内障手術を中心に、ここ10年ほどは年間300件程度の手術を行っています。
 外来は、基本的に予約での診療を優先しておりますので、受診の際には予約を取得したうえでの受信をお勧めします。また、地域のクリニックの先生方との連携を重視しておりますので、紹介状などで診療情報を共有させていただいた方が、診療がよりスムースに進められます。
 新患、予約外の受診が可能なのは、平日の午前のみです。
 火曜日と木曜日の午後には手術をしているため、手術日の午前中も外来で対応できる患者様の数には限りがございます。急を要する症状や、月、水、金曜日に透析されている方など、やむを得ない場合を除いて、新患、予約外で受診される場合は月、水、金曜日での受診をご検討ください
 午後は視野検査、蛍光眼底造影検査、レーザー治療、硝子体注射など、完全予約制の外来になります。火曜日、木曜日の午後は手術になりますので、外来診療は休診です。⇒外来担当医一覧参照

安心して治療を受けていただけるよう最善を尽くします

学会認定施設に指定

日本眼科学会専門医制度による研修認定施設

スタッフ紹介


部長
矢部 文顕



(やべ ふみあき)

専門領域
  • 内眼手術全般
所属学会・専門医等
  • 日本眼科学会 専門医
  • 日本眼科手術学会

医長
荷見 暢彦



(はすみ まさひこ)

専門領域
  • 内眼手術全般
所属学会・専門医等
  • 日本眼科学会

主な対象疾患・治療法

よくある目の症状と、眼科の疾患

 眼球は視覚を司る感覚器であり、同時に、眼球やまぶたは身体のなかでもよく動くところ(運動を伴う)です。また、まぶたや角膜、結膜などは外界から眼球を守るバリアの側面も持っているため、目の症状は多様で、眼科の病気も多岐にわたります。
 ここでは、よくある目の症状と関連する疾患を、簡単にまとめて紹介します。
※眼球を表す場合に、まぶたも含め一般的な目を表す際にはと表記しています。

充血、目やに、目の痛み

 充血、目やに、目の痛みなどは感染症を連想させる症状です。感染症は、点眼薬、眼軟膏など局所の抗菌薬、抗ウイルス薬の投与が中心です。
 感染症と似た症状を呈する病気に、強膜炎、虹彩炎などがあり、これらは治療法が異なりますので、安易に市販薬などを使用せず、眼科医による診察を受けて頂く必要があります。

目のかすみ

 目のかすみは、老眼や、白内障など、眼球のレンズの老化に伴う症状であることが多いです。老眼は眼鏡での矯正が基本です。遠くが裸眼で見える方は市販の既製品の老眼鏡で十分ですし、老眼が短期間に進むこともあるので、短期間で買い直しても惜しくない価格の老眼鏡が適しています。普段から眼鏡を装用している方は、老眼鏡を検眼して処方すべきですので、眼科にご相談ください。
 白内障の治療は手術治療が基本です。かすみが悪化して、日常生活を送るのに不自由を感じるようになったら、手術に適した時期といえますので、当院を含め、眼科にご相談ください。

モノがゆがむ

 モノがゆがんで見える症状は、乱視などの屈折異常(眼鏡やコンタクトレンズで矯正)のほか、黄斑変性、黄斑前膜、糖尿病黄斑症などの網膜疾患がゆがみの原因となります。乱視は眼鏡(コンタクトレンズ)による矯正が基本です。
 近年、OCTという撮影装置を用いて網膜の断面像を撮影することで、ゆがみの原因になる網膜疾患の診断は比較的容易になっています。これらの網膜疾患に対しては手術、眼内注射などの治療が確立されていますので、モノのゆがみを感じた際は、眼科受診を勧めます(当院でも対応可能です)。

緑内障

 緑内障は、眼球から脳へと視覚情報を伝える視神経が障害されて、視野欠損を起こします。視野欠損は症状がかなり進んでしまうまで、ご自身では気付かない場合も少なくありません。自覚症状に乏しい病気の場合、健診が役立ちます。健診で眼底写真を撮影(あるいは健診のつもりで眼科を受診)していただくと安心です。眼底写真(あるいは眼科での眼底検査)で視神経を観察すると、自覚症状がない緑内障の早期であっても、精密検査につないでいくことで診断が可能です。緑内障は進行すると失明の原因になりますので、健診や、かかりつけでの眼底検査を受けていただくのが大切です。
 緑内障治療は眼圧を下降させることです。眼圧を下降させる治療は、点眼薬による薬物療法が基本です。薬物療法が無効な場合や、不十分な場合は手術を行います。

視野障害

 緑内障以外の視野の異常の原因として、眼底出血や脳梗塞、脳出血、腫瘍などがあります。
 脳梗塞や脳出血では視野異常以外にも身体の症状を伴いますので、脳外科や救急外来などを受診されることが多いと思います。脳の病気で視野異常が出る場合、原則的に両眼の症状を呈します。
 片眼の視野障害で、他の身体の症状が伴わない場合、緑内障であれ、眼底出血であれ、眼底検査が診断に有用なことが多いですし、視野検査で視野障害のパターンによっては腫瘍を疑ってMRIなどの検査を進めますので、視野異常を感じたら眼科へご相談ください。

飛蚊症

 飛蚊症は、影がちらつく、虫が飛んで見えるなどの症状の総称です。
 原因のほとんどは、眼球内の硝子体という組織の年齢的な変化で生じる濁りが、眼底に影を落とすことで起きる症状です。濁りの影なので、俗にいう“光と影”という関係から、背景が空や白い壁など、明るいところほど影も目立ち(≒飛蚊症をはっきり感じ)、暗がりだと影も感じなくなる、ということになります。
 稀に網膜剥離など眼底の病気の症状の場合がありますので、一度は病的な飛蚊症でないことは確認しておいた方が安心です。眼科での眼底検査をお勧めします。 


 その他、様々な視覚に関わる症状がございますが、このホームページでは皆様が眼科に相談するか判断される場合の一助になることを最優先して、あえて専門的な細かい解説は省きました。
 視覚に関わる症状や、目に関しての不快感などがありましたら、当院も含め、まずはお住いの地域の眼科にご相談ください。

医療機関の皆様へ

 普段から当院眼科の診療に多大なご協力をいただき、ありがとうございます。
現在、当院の手術室運営の都合で、緊急手術以外での眼科の全身麻酔手術は、事実上、予定できない状態です。
全身麻酔を要する手術が予想される患者様の治療を、お受けすることは困難ですので、ご迷惑をお掛けしますが、ご紹介いただく際に、ご高配賜れますよう、お願い申し上げます。

診療実績

手術実績
 2020年度2021年度2022年度
白内障手術145291294
網膜硝子体手術82220
緑内障手術311
眼内レンズ逢着術23
硝子体注射1177104
その他2718

当科の取り組み

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