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あなたの肝臓つかれていませんか~お酒と肝臓~

Q 肝臓に優しいお酒の飲み方を教えてください。

 厚生労働省のホームページにある「健康日本21」には、『「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールで約20g程度』*とあります。

 どのお酒のアルコールも、化学的にみれば同じです。ビールやチューハイは冷たく炭酸を含むため短時間で沢山飲めるのに対し、熱燗や焼酎のお湯割りは温かいものを少量ずつ飲むことが多く、胃腸に与える負担が違います。

 なお適度な飲酒はあくまで健康な人向けです。すでに肝臓が悪いと言われている方にはおすすめできません。

*「アルコール」厚生労働省(参照2015/7/1)

Q つまみは何がいいですか?

 化学調味料や保存料がたくさん入ったものが身体によいとは思えません。それより例えばナッツ、それも塩分無添加のほうが身体によいでしょう。いずれにせよ食べ過ぎはいけません。

Q 肝臓病の初期症状にはどのようなものがありますか?

 「肝臓は沈黙の臓器」です。もともと非常に丈夫な臓器で、初期に症状は出ません。黄疸やだるさが続くといった症状が出た頃には、病気が進行している場合も多くあります。定期的に検診やドックなどを受けましょう。

Q 肝炎が進行するとどうなりますか?

 肝炎が進行すると、どんな原因でも最終的には肝臓が縮んで、硬くなってしまいます。これを(かん)硬変(こうへん)と呼びます。ここから肝臓がんや胃・食道の静脈瘤が発生します。肝臓の働きが落ちると、肝不全(腹水・黄疸・脳症など)の状態となり、回復は難しくなります。その前に手を打たなければなりません。

Q お酒のほかに「C型肝炎」が心配です。治療は進歩しているのですか?

 1992年、C型肝炎に対してインターフェロンを注射する治療が始まりました。当初は、残念ながら効果が弱く、副作用も目立ちました。21世紀に新しく出たインターフェロンは、打つ回数が少なくて済み、飲み薬と組み合わせることで効果も高く、副作用も減りました。ただ、インターフェロン自体は使わなければなりませんでした。

 2014年から、インターフェロンを使わない、飲み薬だけの治療が登場し、今後も新しいお薬の発売が予定されています。問題は、お薬が非常に高価なことです。医療費助成などを上手に活用すれば安心して治療を受けられると思います。病気の状態や、服用中のお薬の内容など、いろいろな条件があります。外来を受診してご相談ください。

消化器内科部長 兼 内視鏡部長 荒木 眞裕 医師 が答えました

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