体内のインスリンというホルモンの作用が不足し血糖(血液の中のブドウ糖の濃度)が長時間高くなってしまうことで、さまざまな内臓に障害がおき、合併症をきたす病気です。
初期は何ともありませんが、自己流で放置すると心筋こうそく、脳こうそく、失明、腎機能障害(透析)、足などが腐ってしまう壊疽(えそ)などになってしまいます。
最近の研究では、脂肪組織が増えるとインスリンの働きを邪魔するホルモンが増えることが知られています。また、動脈硬化を防ぐ善玉物質を減らすこともわかってきました。
「食べてはいけないもの」はありませんが、バランスの良い食事が大切です。野菜不足、お菓子や清涼飲料、脂っこく太りやすい食べ物や極端な自己流はバランスを崩しやすいので注意しましょう。
栄養相談や糖尿病教室など、糖尿病と治療に取り組むための知識を患者さまが身につけられるお手伝いをしています。また合併症が高度に進んだ方や血糖コントロールが難しい方の専門治療が中心のため、安定してきた方は、お近くの地域のかかりつけの先生をご紹介しております。
内分泌代謝・糖尿病内科部長
筑波大学附属病院茨城地区医療教育センター
准教授 高橋 昭光 医師 が答えました