臓器提供に関して、相談したいことなどがありましたら、遠慮なく身近にいる当院職員にご相談ください。院内臓器移植コーディネーターを中心に対応をさせていただきます。
臓器移植調整委員会委員長
(循環器センター長・循環器内科部長)
武安 法之
活動報告
2019年度 第4回 臓器提供施設等担当者研修会に参加しました
2019年12月21日(土)11:00∼16:30まで立行政法人国立病院機構水戸医療センターで第4回臓器提供施設等担当者修会が開催されました。今回の研修は、心停止後の臓器提供を中心に、講義とシミュレーションという形で行われました。シミュレーションでは、役がついた参加者のシナリオに沿った演技により、心停止後の臓器提供の流れを見ることができました。また、検視官として茨城県警察本部の方もシミュレーションに参加され、緊張感のある場面も体感できました。
献腎移植登録された方の待機期間が、平均16年という現状があります。脳死下臓器提供だけではなく心停止後臓器提供についても、スタッフの認知が高められるように、啓発活動をしていきたいです。
第2回 臓器提供カンファレンス」に出席してきました
2019年12月10日(火)に、筑波大学附属病院で「第2回臓器提供カンファレンス」が開催されました。脳死下臓器提供の症例報告や、臓器提供事例発生時に、連携施設への支援体制をとるための連絡方法の検討などが行われました。
2019年度 第3回 臓器提供施設等担当者研修会に参加しました
2019年11月16日(土) 10時30分から15時まで独立行政法人国立病院機構水戸医療センターで第3回臓器提供施設等担当者修会が開催されました。研修では、ドナー家族の意志決定支援をテーマにロールプレイを行いました。ロールプレイでは事例を元に、院内コーディネーター役、家族役、観察者役に分かれ、それぞれの立場になって実践しました。家族は、突然の出来事に気持ちを対処していくことが難しい状況のなかで、臓器提供ドナーとなり得ることを説明する場面は本当に難しく重みを感じました。改めて、院内コーディネーターにはコミュニケーション力・人間力の必要性を感じました。
今後、意思決定支援をする際には、患者・家族に寄り添い、生命の尊厳を一緒に考え、よりよい選択が出来るよう情報を提供し、援助していきたいです。
第一回 臓器提供カンファレンスに出席してきました
2019年10月29日(火)に、筑波大学附属病院で「第1回臓器提供カンファレンス」が開催されました。これは、日本臓器移植ネットワークが「臓器提供施設連携体制構築事業」として施設を公募し、筑波大学附属病院が申請したところ採択され、その事業のひとつとして開催されたものです。事業内容として①カンファレンスの開催(3回)、②連携施設職員の育成、③患者家族の意思決定支援を行うスタッフの育成、④臓器提供事例発生時の連携施設への支援体制、があります。
他施設と連携が図れることは、自施設での臓器提供のマニュアル作成やシミュレーションの実施など院内体制の整備に効果的であると考えます。
2019年度 第2回 臓器提供施設等担当者研修会が開催されました。
2019年8月4日(日)10:00~15:30水戸医療センター附属桜の郷看護学校で、第2回臓器提供施設等担当者研修会が開催されました。茨城県の臓器提供の現状や家族への情報提供・家族支援などについての講義の他、「法的脳死判定」のシミュレーションを実施しました。
5時間という時間の中で、たくさんの学びと経験をすることができました。臓器移植だけに限りませんが、患者・家族との関わりは、入院した時から始まるということを改めて感じました。遠方(浜松・神戸・岡山)から、講義に来ていただいた講師の方々に感謝いたします。
※写真は講師の方々とスタッフのみなさん
2019年度 臓器移植調整・脳死判定合同委員会を開催しました
2019年7月1日(月)に、臓器移植調整・脳死判定合同委員会を開催しました。昨年度開催の委員会から、今回の委員会までの当院での実績報告は組織提供(角膜)1件のみでした。また、茨城県臓器移植コーディネーター小川直子氏と組織移植コーディネーター三瓶氏にも参加していただき、茨城県の臓器提供と、組織提供の現状について報告をしていただきました。自施設でのマニュアル整備やシミュレーションの実施により、患者様やご家族からの申し出に応えられる体制を整えていきます。
2019年度 第1回 臓器提供施設等担当者研修会に参加しました
2019年5月17日(金)18:00~茨城県庁で臓器提供施設等担当者研修会が開催されました。当院からは、看護師3名、事務1名で参加しました。今回は、土浦協同病院の救急集中治療科 小山泰明医師による講義でした。救急医からみた臓器移植医療についてのお話であり、小山医師の体験をもとにした内容が含まれ、興味深く聴くことができました。また、臓器提供に必要なのは病院内の体制と人材教育であるということも話されていて、当院での院内体制・教育についても見直していく必要があると感じました。
平成30年度 臓器移植調整・脳死判定合同委員会を開催しました
平成30年10月10日に、臓器移植調整委員会と脳死判定委員会を合同で開催しました。1年間の臓器・組織移植に関する症例報告や、院内啓発活動、臓器移植調整マニュアル改訂についての報告がありました。啓発活動では、院内情報サービス「メディネットシステム」に、日本臓器移植ネットワーク作成のインフォマーシャルを放映しています。また、茨城県移植コーディネーター小川氏と組織移植コーディネーター三瓶氏にも参加いただき、臓器移植・組織移植の現状についてご報告くださいました。
平成30年度 第2回 臓器提供施設担当者研修会に参加しました
平成30年度7月21日に、水戸医療センター附属桜の郷看護学校で臓器提供施設担当者研修会が開催されました。医師、看護師、臨床検査技師、事務職員の4名1チームとしての参加が条件であり、臓器提供事例が発生した場合に、それぞれの役割を相互理解することで、迅速な対応ができるための研修です。
研修の内容は法的脳死判定について、終末期患者の権利の講義や脳波測定のシミュレーションなどでした。また、医師・看護師、臨床検査技師、事務職員に分かれ、それぞれの役割に関連した内容の講義もあり、普段疑問に思っていることを確認することができました。他施設の臓器移植への取り組みを知ることができ、今後の当院での臓器移植体制整備に役立てていきたいと考えます。
茨城県の院内コーディネーター委嘱状交付式がありました。
平成30年6月15日に、茨城県知事から院内コーディネーターに委嘱状が交付されました。
これは移植医療に関し、医療関係者への普及啓発及び臓器提供体制の整備並びに茨城県臓器移植コーディネーターとの連携等を推進することにより、県内における臓器移植の円滑な実施を図るため、平成26年度から茨城県知事が施設スタッフを院内コーディネーターに委嘱するようになりました。任期は2年間であり、第3回となった今年度は、19施設、47名に委嘱状が交付されました。
当院も院内コーディネーター2名に委嘱状が交付され、臓器移植マニュアルの改訂や院内啓発の活動をしています。
当院の永井名誉院長が茨城県臓器移植コーディネーターの小川直子氏を取材しました。
永井名誉院長と茨城県臓器移植コーディネーター 小川直子氏
永井名誉院長は、文化情報誌「常陽藝文」に「医学入門番外編」をシリーズで掲載しています。8月号医学入門番外編(9)では「移植・倫理の話題から~心臓移植~」について掲載予定となっています。
そこで、移植について情報を得るために、5月30日茨城県臓器移植コーディネーター小川直子氏のところに取材に伺いました。(写真)
永井名誉院長は、小川氏に茨城県の臓器移植の現状やコーディネーターの役割などについて質問をされていました。そして、今後の移植医療の発展のためにどのようにすべきか、小川氏と熱く語り合っていました。
永井名誉院長のお力を借り、小川氏を中心に今後の茨城県の臓器移植が発展していくことを期待しています。
脳死下臓器提供のシミュレーションを行いました
平成29年11月30日、当院の脳死下臓器提供マニュアルを読み合わせしながら、机上シミュレーションを行いました。日本臓器移植ネットワークのスタッフなども参加し、臓器提供事例が発生したときに、スムーズに対応出来るよう実際の流れを再確認しました。