手術を受ける患者さんへ
手術を受ける方はパンフレットをご覧ください。
手術決定から退院までの流れ

- 入院オリエンテーション
入院に必要な書類、準備していただくもの、入院前の注意事項などについて、看護師からご説明します。 - 手術の説明
主治医より手術についての説明を行います。必ずご家族と一緒にお聞きください。 - 麻酔科診察
麻酔科医より麻酔についての説明を行います。麻酔については麻酔科のページをご覧ください。
(麻酔科ホームページはこちら)
術前中止薬について
現在使用しているお薬(市販薬・サプリメントを含む)は、全て申告してください。お薬の種類によっては、手術前に一定期間使用を中止していただく必要があります。中止薬とその期間については、医師または薬剤師からご説明します。
※患者さんの状態や手術の種類によって、下記の一覧表とは異なった中止期間を指示される場合があります。その場合は主治医の指示に従ってください。
安全に手術を受けるために入院前にやっておくこと
禁煙
- 現在喫煙している方は、すぐに禁煙してください。禁煙することで、様々な合併症の発生頻度を減らすことができます。
- 副流煙も悪影響を及ぼしますので、ご家族の方も禁煙にご協力ください。
【術前禁煙の必要性についてくわしくはこちらをご参照ください】
口腔ケア
- 全身麻酔では、口から人工呼吸のチューブを入れます。歯垢や歯石などの汚れがあると肺炎などの合併症を起こすことがあります。また、ぐらついた歯や弱くなった歯は、人工呼吸の際に抜けてしまうことがあります。
- 手術前にかかりつけの歯科を受診し、口腔内の清掃と歯の治療をしておいてください。
術前の体力づくり
- 手術後の筋力低下に備え、入院前に運動や呼吸訓練を行っておくことで、合併症のリスクを減らすことができ、手術後の経過も良くなります。
- 具体的な運動方法については、プレハビリテーションパンフレットをご覧ください。
「術前リハビリパンフレット」はこちらから
その他
- マニキュア、ジェルネイル、つけ爪などは、入院前に落としておいてください。手術中・手術後は、体内の酸素量を測るための機器を指先につけますが、マニキュアなどがあると正しく測定することができません。
- 手術前に髭を剃ってください。髭があると全身麻酔で人工呼吸のチューブを固定する際に妨げとなり、命にかかわる場合があります。
- 手術の際は、義歯、眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器、指輪、ピアス、かつらなどを体から外していただきます。指輪が外れにくい方は、宝飾品店に相談するなどして、入院前に外しておいてください。外れない場合はカッターで切断させていただく場合があります。
手術前の予防接種について
当院では、予防接種から手術までは、不活化ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌など)の場合は1週間以上、新型コロナウイルスワクチンの場合は2週間以上、生ワクチンの場合は3週間以上あけていだだくことになっています。期間が守られていないと手術が延期になることがあります。
輸血について
手術時の出血が多い場合や術前に貧血がある場合などは、輸血が必要となることがあります。
- 宗教上の理由により輸血を拒否される患者さんについては、手術の内容や全身状態によっては、当院で手術をお断りする場合があります。
小児の手術に際しての同伴入室について
8歳以下の小児の手術に際しては、お子さんの不安を軽減するため、麻酔で眠るまでの間、保護者に付き添っていただくことが可能です。詳細につきましては、入院後に手術室看護師よりご説明します。
- 同伴入室が可能な保護者は1名のみで、原則として父母のいずれかとさせていだだきます。
- 同伴入室は強制ではありません。保護者の不安が強いと、かえって悪影響を及ぼす場合がありますので、迷っている場合は看護師にご相談ください。
- 感染症の流行状況や手術の時間帯などにより、同伴入室をお断りする場合があります。
こんな時は必ず病院に連絡してください
- 感染症にかかった時(手術前1週間以内に風邪をひいた時など)
- 新型コロナウイルス感染症に感染した場合は、手術までの期間が空いている場合であっても必ずご連絡ください。
- 新たな病気が見つかった時
- 大きなけがをした時
- かかりつけ医から処方されている薬の内容が変わった時
- 術前中止薬に該当する可能性がありますので、内服前にご連絡ください。
- 急用などで、予定通りに受診・入院することが難しい時