1.主な活動内容
口腔ケアチームは令和2年(2020年)4月に新規開設され、歯科医師・歯科衛生士・看護師により構成されています。活動内容は主に入院患者の口腔衛生管理であり、特に周術期等口腔機能管理における専門的口腔ケア(歯石除去・機械的歯面清掃・ブラッシング指導など)に従事しています。活動場所は主に歯科口腔外科診療室ですが、離床困難な入院患者に対しては病棟往診も随時行っています。
2.令和5年度実績
平成29年4月に歯科口腔外科が新規開設した当初から院内における口腔ケアの活動は行っており、周術期等口腔機能管理における口腔ケアの介入は令和2年度以降は年間1000件以上で推移しています。令和5年度では1063件と前年とほぼ同じ水準でした。診療科別では消化器外科・泌尿器科・呼吸器外科・乳腺外科からの依頼数多い状態です。乳腺外科と婦人科に関しては昨年よりも大きく増加しています。
周術期等口腔機能管理料の算定数は平成30年度が254件/年であったのに対して、令和元年度では996件/年、令和2年度では1,344件/年と増加傾向でしたが、令和3, 4年度は減少しています。これは、新型コロナ病床確保に伴う手術の延期・減少によるものと考えます。令和6年度より新型コロナによる診療制限が事実上撤廃されたため、病院全体の手術件数の増加に伴って依頼件数は増加に転じると考えられます。