診療科
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診療支援部門
研究・研修支援部門
診療チーム
部長
天貝 賢二
(あまがい けんじ)
患者さんに最良の医療を提供出来るよう努めてまいります
がんセンターとして、治療可能な早期癌から終末期に対応するとともに、高次救急を担うなど、幅広い専門医療を提供しています。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や肝細胞癌のラジオ波焼灼術(RFA)においては県内有数の症例数を実施してきました。精査が困難な小腸には、カプセル内視鏡、ダブルバルーン内視鏡を行っています。
2004年度から日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)に参加しており、消化器がんに対する標準的治療法の確立を目的として研究活動を行っています。2012年度からは、JCOG消化器内視鏡グループと食道がんグループの研究に参加しております。また、その他の多施設共同研究や治験などにも積極的に参加して、学会発表や論文発表を行っております。
消化器内科集合写真
毎週行っている消化器内科カンファランスは消化器内科医だけではなく、薬剤師、5東病棟(消化器の入院が多い病棟)看護師、緩和ケアセンター看護師、管理栄養士などさまざまなスタッフも参加して行います。その他、外科、腫瘍内科、放射線科、病理診断科との合同カンファランスを行い診療科や職種を超えて相談し、患者さんにとって最適な医療・看護を提供できるよう努めています。
消化器内科に関連するスタッフ
日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本肝臓学会認定施設、日本胆道学会指導施設
部長
天貝 賢二 (あまがい けんじ)
消化器内科
癌化学療法
消化管内視鏡の診断治療
部長(肝胆膵担当)
内視鏡部長
荒木 眞裕 (あらき まさひろ)
消化器内科
肝炎・肝癌の診断と治療
胆膵内視鏡の診断治療
部長(下部消化管担当)
予防医療センター長
五頭 三秀 (ごとう みつひで)
消化器内科
消化管内視鏡の診断治療
慢性炎症性腸疾患の診断治療
消化器内科
肝炎・肝癌の診断と治療
消化管内視鏡の診断治療
部長(消化器内視鏡担当)
山岡 正治 (やまおか まさはる)
消化器内科
癌化学療法
消化器内視鏡の診断治療
医長
石橋 肇 (いしばし はじめ)
消化器内科
医長
本多 寛之 (ほんだ ひろゆき)
消化器内科
医員(専攻医)
山口 右真 (やまぐち ゆうま)
消化器内科
(非常勤医師)
橋本 由美子 (はしもと ゆみこ)
消化器内科
(非常勤医師)
藤枝 真司 (ふじえだ しんじ)
消化器内科
(非常勤医師)
瀬山 侑亮 (せやま ゆうすけ)
消化器内科
消化器がん、肝臓疾患、炎症性腸疾患など
食道、胃、大腸の壁は粘膜層、粘膜下層、筋層などの層からできていますが、がんは最も内側の層である粘膜層から発生します。この粘膜内にとどまる早期の病変に対して、胃カメラや大腸カメラで消化管の内腔から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括で(一まとまりに)切除するという治療法です。切り取った病変は顕微鏡による組織検査をし、根治しているかどうかの判断をします。
【内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)】
出典 国立がん研究センターがん情報サービス
直腸病変
ESD後
切除した腫瘍
外科的切除が難しい進行したがん(食道がん・胃がん・大腸がん・膵がん・胆道がん・肝がんなど)に対して化学療法やがんの種類や状態によっては放射線と組み合わせた治療を行います。一部は入院での治療になりますが、大部分は通院治療での対応が可能で、化学療法センターに通院しながら日常生活・仕事を続けながら治療を受けていただけるようサポートしていきます。
消化器癌(食道癌、胃癌、大腸癌、十二指腸癌(他臓器癌十二指腸浸潤)など)のうち狭窄の強い病変に金属ステント留置術を行うことがあります。これにより食べ物や便の通りを改善してより食事を摂取していただき、継続して化学療法などの治療を受けていただけるようサポートしていきます。
特に大腸癌の狭窄に対して、従来はイレウスチューブという長い管による減圧治療や緊急手術(人工肛門)を行っていましたが、近年は金属ステント留置術を行うことで通りを良くし、継続して化学療法などの治療を受けていただいたり、外科的手術への橋渡しをするというケースが多くなってきています。
総胆管結石(写真①)には内視鏡的胆膵管造影検査(ERCP)を行い、結石は必要に応じて砕石(バスケットを用いて石を砕くこと)して小さくし、バスケットまたはバルーンで採石(写真②③④)を行います。胆管炎がある場合はまずはステントを留置して炎症を改善させた後に採石を行います。
膵癌・胆管癌・胆嚢癌などの悪性疾患については、外科治療や化学療法を行います。胆膵領域には胆管、膵管など重要な管や臓器があるため、ERCPでステントの留置を行いつつ、外科、消化器内科、腫瘍内科と連携して腫瘍の治療を行います。
写真①総胆管結石(黄色矢印)
写真②バスケット採石
写真③バルーン採石
写真④バルーン採石
写真⑤採石された結石
2014年から飲み薬によってC型肝炎ウイルスが体から排除出来るようになりました。お薬も進化し、当院でも全体で97%のウイルス排除率を記録しております。図は2014年以前のインターフェロン治療との比較になりますが、はるかに多くの皆さんに治療を受けていただいております。医療費助成申請によって、経済的な負担も小さく抑えることができますので、ご相談ください。
残念ながら日本は先進国の中でもB型肝炎の患者さんが多い国とされております。人口の約1%がキャリア(HBs抗原が陽性)で、2割ほどが既往感染(一度感染したことがあるが、HBs抗原は陰性になった状態)と言われています。一度感染してしまうと、今の医学の力でウイルスを体から排除することが出来ません(この点はC型肝炎とは違います)。既往感染でも日常生活を送る上で何ら支障はありませんが、抗がん剤や免疫を抑える治療を行った場合、まれですが体に潜んでいるウイルスが再び活動し(再活性化と呼ばれます)、場合によっては重症の肝炎を引き起こすことがあると言われています。
当院はがんセンターも併設しており、たくさんの方が抗がん剤治療をお受けになっておられますので、不幸な事態にならないよう、免疫抑制・化学療法をお受けになる患者さんを対象に、B型肝炎の状態を採血検査で確認させていただいております。感染したことがなければそれ以上の対応は不要ですし、既往感染の場合は定期的にウイルスの状態を採血で経過観察させていただくことになります。またウイルスを排除出来ないまでも、ウイルスの活動を有効に抑える飲み薬があります。ご不明なことは外来窓口でおたずねください。
標準治療とされる手術・カテーテル治療・ラジオ波焼灼術・全身化学療法にはいずれも対応しております。また筑波大学と連携して、陽子線治療のご紹介も行っております。
潰瘍性大腸炎やクローン病が代表的な疾患です。これらは原因不明の慢性炎症性腸疾患で、一度発症すると完治が困難とされるため国の特定疾患に指定されています。当院は難病診療連携拠点病院として、ガイドラインをもとに積極的な治療に取り組んでおります。
緩和ケアとは、がんと診断されたときから、がんに伴う体や心のさまざまな苦痛に対する症状を和らげて、生活の質(QOL)を維持して自分らしく過ごせるようにする治療やケアのことを指します。これはがんが進行してからだけではなく、がんと診断されたときから必要に応じて行っていきます。また、支持療法とはがんそのものによる症状やがん治療に伴う副作用、合併症、後遺症による症状を軽くするための予防や治療のことを指します。
上部消化管 |
3,064 |
|
---|---|---|
下部消化管 | 1,741 | |
ERCP | 396 | |
ダブルバルーン小腸鏡 | 経口 |
6 |
経肛門 |
6 |
|
ERCP |
14 |
【上記のうち治療】
大腸ポリープ切除 |
364 |
|
---|---|---|
胆管ドレナージ | 253 | |
金属ステント留置 | 上部消化管 |
29 |
大腸 |
19 |
|
胆管 | 7 | |
ESD | 食道 |
7 |
胃 |
59 |
|
大腸 |
41 |
|
静脈瘤治療 | EVL |
13 |
EIS |
5 |
症状や治療法など分かりやすく解説しています。