医療技術部
当臨床工学技術科は、高度化が進む医療の中で臨床工学技士の能力を十分発揮し、医師及びコメディカルと共にチーム医療に貢献し、患者さんに安全で安心できる医療を提供できるように努めています。
「各種医療機器の操作・機器・保守点検等を行い、安全・安心な技術と機器を提供し医療の普及び向上に寄与しチーム医療に貢献する」
血液浄化業務としては、血液透析と特殊血液浄化を行なっています。
血液透析業務の特徴として、当院では、透析患者様の合併症の出現抑制と生命予後の助長をかなえるべく、長時間透析を推奨・実施しております。平成22年より公立病院としては初となる深夜長時間透析を開始しており、現在では外来維持透析の8割の方が6時間あるいは8時間透析をされています。また、さらなる生命予後の延長やQOL向上を目指し、平成24年からは在宅血液透析を開始しています。これにより、時間的拘束や透析回数の制限がなくなり、幅広いニーズにこたえることが出来ます。特殊血液浄化業務では、エンドトキシン吸着やCHDFといった急性期から、顆粒球吸着療法・血漿交換など、地域医療の根幹を担うべく幅広い血液浄化を行なっております。
心臓カテーテル室での業務としては、血管造影検査や血管内治療時の循環動態のモニタリング、各種診断装置(IVUS・FFR・OCTなど)の操作を行っています。循環動態が不安定である場合には、循環補助装置(IABP・PCPS)や体外式ペースメーカを挿入することもあり、それらの準備・操作も行います。また、ペースメーカ植え込み手術に立会い、プログラマーやアナライザーの操作、ペースメーカ外来時のチェックも行うことがあります。EPS・アブレーションでは、検査・治療件数が年々増加してきており、症例も多様化してきていることから、平成25年度より専従スタッフを2名にして対応しています。
心臓血管外科業務では心臓血管外科において弁置換術、冠動脈バイパス術等年間50件余りの手術症例を行っています。開心術の際は心臓と肺の代わりをする人工心肺装置を操作し、患者さまの生命を維持します。人工心肺装置以外にも手術の際は、経皮的心肺補助装置(PCPS)・大動脈バルーンパンピング装置(IABP)など適正に操作します。外科においては自己血回収装置の操作も行なっています。担当は現在2名で、手術チームの一角を担い安全で質の高い医療が提供できるよう努めています。
臨床業務では、手術支援ロボット業務やラジオ波焼灼術、末梢血幹細胞採取などを行っています。機器管理においては、中央管理機器(人工呼吸器、輸液ポンプ、除細動器などを中心に)の定期点検や始業点検・終業点検・病棟ラウンド等を行い、いまでは病院では欠かすことのできない医療機器を安全に使用できるようにしています。
院内研修会等は毎年、新規採用者を中心に向けにポンプ類や人工呼吸器の研修会を計画的に行っています。また院内各種委員会やワーキンググループの活動おいては、医療ガス・医療機器安全管理委員会の事務局や呼吸器サポートチーム(RST)を担当しています。
科長 野上 達也(医療技術部長兼臨床検査技術科長兼務)
透析センター
循環器内科
心臓血管外科
医療機器管理
正規職員18名(臨床工学技士18名、臨床検査技師1名)
科長1名
□ 透析センター(血液浄化):9名
□ 循環器内科:2名
□ 心臓血管外科:2名
□ 医療機器管理:1名
□ 令和2年度新規採用者:4名
透析技術認定士:戸田 晃央、前澤 利光、渡邊 智史、小松崎 文登 他4名
呼吸療法認定士:前澤 利光、渡邊 智史
臨床ME認定士:前澤 利光
体外循環技術認定士:堤 真也 他1名
不整脈治療専門臨床工学技士:堤 真也
血液浄化専門臨床工学技士:前澤 利光
分野 | 件数 | 計 | 件数 | 計 | |||
血液浄化関係 | 血液透析 | 13,435 | 13,520 | 機器管理台数 | ― | 610 | |
血液浄化 | 85 |
点検 対応 |
ポンプ | 11,086 | 12,286 | ||
循環器内科関係 |
定期検査・治療 |
1,201 |
2,139 |
人工呼吸器 | 650 | ||
緊急 検査・治療 |
180 | その他 | 529 | ||||
EPS アブレーション |
154 | 緊急対応 | 21 | ||||
デバイス手術チェック | 604 | ||||||
心臓血管外科関係 | 人工心肺症例 | 57 | 72 |
||||
off-pump CABG |
7 |
勉強会 (主催) |
院内全体 | 0 | 36 | ||
その他 (手術) |
8 | 他職種向け | 26 | ||||
その他 | RFA | 33 | 149 | 科内 | 10 | ||
PBSCH | 2 | ||||||
da vinci | 114 |