ごあいさつ

センター長、病院参事、
臨床研究推進センター長
小島 寛(こじま ひろし)
がんは我が国における死亡原因の第一位であり、2人に1人が一生の間にがんに罹患すると言われています。がんは身近な病気であり、親族・知人などにがんの患者さんがいらっしゃらない方はほとんどいないと言っていい状況ではないかと思います。がんの治療法としては手術、放射線治療もありますが、化学療法(抗がん剤による治療)もがん治療における重要な選択肢のひとつです。近年、数々の分子標的薬、特に免疫チェックポイント阻害薬の出現により化学療法は大きな進歩を遂げ、がん治療における化学療法の重要性が増しつつあります。化学療法には様々な副作用が伴いますが、今日では多くのがん種において、副作用を管理しながら外来で比較的安全に治療を実施することが可能になっています。患者さんが生活の質を維持しながら外来で化学療法を受けられることが、私たちの目指すところです。
当院の化学療法センターでは、化学療法専門の医師、看護師、薬剤師がチームをつくって診療にあたっていますので、質の高い治療を安全に受けていただくことが可能です。また、患者さん向けに様々な情報を提供したり、がんに関する相談を受けたりもしていますので、治療中にお困りの点がありましたらご遠慮なくお声かけください。私たちは、身体状況やがんの状態を考慮しながら、生活の質を維持できる化学療法を提供できるように心がけていますので、よろしくお願いいたします。