ピコ秒レーザーについて

ピコ秒レーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い照射時間のレーザーを照射して皮膚のメラニン色素にアプローチする施術方法です。周囲の肌組織へのダメージを抑えながらも、照射時間を短くすることで強力な衝撃波が生じ、ターゲットのメラニン色素や黒いタトゥーの色素を細かく粉砕することが可能です。

また、当院で使用している(ピコシュアPicosure®)は755nmの波長を使用し、肌の表層から真皮層まで幅広いターゲットにアプローチを行えます。肌の真皮層を刺激する照射を行うと、肌の再生を促して肌質の改善を図ることも期待できます。シミだけでなく、くすみや小じわ、毛穴の開きなど、様々な肌の悩みに対して治療を行うことができる機器です。

このような方におすすめです
  • シミやそばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)を改善したい
  • 肌のくすみ、肝斑をを改善したい
  • 小じわが目立つようになってきた
  • キメ細かいハリのあるお肌に憧れる
  • ニキビ痕を改善したい
ピコシュアPicosure®の特徴
  • ダウンタイムが短い。※治療後の回復期間のこと
  • 3つの照射モードが搭載されており、シミだけでなく、くすみや小じわ、毛穴の開き、ニキビ跡など、様々な肌の悩みに対して治療を行うことができます。
照射モードについて

ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの3つの施術モードが搭載されています。患者さんのお肌の悩みや治療の目的にあわせて最適なものを選択することが可能です。

肝斑がある場合はレーザー照射部の色調が濃くなるので、スポット照射・フラクションは行いません。内服治療・外用治療などを行った上でトーニングを行います。

ピコスポット
シミ・そばかす
シミや、そばかすなどをピンポイントで除去する施術です。Qスイッチレーザーやルビーレーザーなどのレーザーと異なり、治療後に絆創膏で保護する必要がありません。施術後の数日は軟膏を外用しますが、翌日からお化粧も可能です。お仕事などでお顔に絆創膏を貼れない患者さんにもお受けいただけます。
ピコトーニング
シミ・くすみ・肝斑
顔全体に点在するシミやくすみ、肝斑などの改善に効果的です。低出力のレーザーを照射することでメラニン色素を細かく分解し、全体的なトーンアップにも効果が見込まれます。痛みも少なく、ダウンタイムもないため受けやすい治療ですが、複数回の施術が必要です。
ピコフラクショナル
小じわ・毛穴の開き・ニキビ痕
小じわ・毛穴の開き・ニキビ痕などの改善に適した治療法です。特殊なレンズでレーザーを細かいビームに変えることで肌の内側にごく小さい空砲を作り、自己治癒力を活性化させることでコラーゲンの産生を促進させます。炭酸ガスレーザーのフラクション照射と異なり肌表面にかさぶたが出来ることはなく、赤みや腫れが数日出る程度に抑えて治療することが可能です。施術時の疼痛を感じやすいため、麻酔クリームの使用をお勧めしています。治療に必要となる回数には個人差があります。
その他肌の状態に合わせて、「ピコスポット」、「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」を組み合わせることも可能です。早く効果を出したい方、ダウンタイムを極力短くしたい方、従来のレーザー治療・光治療では効果を感じられなかった方などに特におすすめです。詳細は担当医にご相談ください。
症例 ※画像をクリックすると拡大します

※症状により個人差がでることがあります。

治療の流れ

1⃣受診
外来電話予約センターにてご予約の上(平日11:00または11:30の枠)または当日受付(11:30まで)で受診をお願いします。
2⃣診察
患者さんのお悩みやご希望を詳しくお聞きし、お肌の状態を確認した上で、適切な治療方針をご案内します。また、使用機器とその特徴、メリット、デメリットや治療にかかる時間や費用、施術後の経過、治療にあたっての注意事項などをお伝えし、内容をご理解いただいた上で、治療同意書にサインをいただきます。症状(シミ等)には様々なタイプがあるので、ピコ秒レーザー以外の治療をご提案することがあります。
3⃣準備(施術当日)
レーザー治療当日は化粧水・乳液・日焼け止めなどは落とした状態でお待ちください。
麻酔クリームを使用する場合は予約の1時間前に外来で麻酔クリームを塗布します。(別途、薬剤費・処置料が自費で必要となります。)
4⃣治療
目を守るために眼鏡・ゴーグル・パッチを着用します。レーザー照射中は絶対に外さないでください。
ピコ秒レーザー(ピコシュアPicosure®)の施術を行います。施術時間は照射方法により異なります。下記目安となります。
・ピコスポット:5~25分ほど(治療するシミの数により異なります)
・ピコトーニング:10分ほど
・ピコフラクショナル:15分ほど
・ピコスポット+ピコトーニング+ピコフラクショナル全て行った場合30分~45分
5⃣治療後
施術後は軟膏を塗布します。当日のメイクは控えて、翌日から行うことをお勧めします。
ピコ秒レーザー治療に伴う注意・副作用

《治療ができない方》

  1. 日焼けをしている方
  2. 光線過敏症の方、あるいは過去6か月以内に光線過敏症を引き起こす薬(イソトレチノイン、ミノサイクリンなど)を服用していた、あるいは服用している方
  3. 治療部位に傷やヘルペス、皮膚悪性腫瘍がある方
  4. 鉄剤・金製剤・血管拡張剤を服用中の方
  5. 血液凝固や血小板機能に異常のある方、または抗凝固薬・抗血小板薬など(血液をサラサラにする薬)を現在使用している方
  6. 妊娠・授乳中の方

《治療に注意が必要な方》

  1. 金の糸等を用いたリフトアップ治療、アートメイク治療の経験がある方
  2. ケロイド体質・肥厚性瘢痕の既往歴を有する方、紫斑ができやすい方
  3. エリテマトーデス、神経障害症、糖尿病性神経障害がある方
  4. 過去5週間以内に脱毛治療を受けた方
  5. 治療から4週間以内に日焼けする予定がある方
  6. 創傷治癒反応を変化させる薬を服用している方
  7. (刺青治療の場合)火薬や可燃性物質が体内に侵入してできた可能性がある方

《注意点》

  • メラニン色素の濃さや深さなどによって反応が違いますので、治療に必要となる回数には個人差があります。
  • 肝斑がある場合はレーザー照射部の色調が濃くなることがあります。
  • レーザーの影響により照射部で一時的に色が濃くなること(炎症後色素沈着)や、周りの皮膚よりも色が白くなって見える状態が続くことがあります(色素脱失)。

料金表

お問合せ

TEL.0296-77-1121(代表)

FAX. 0296-77-2886