重要なお知らせ
全国的に新型コロナウイルス感染症が発生しております。入院患者様を感染から守るために、面会はご家族の方限定とさせていただきます。ご家族以外の方は原則として面会を禁止させていただいております。ご不明なことがございましたら、緩和ケアセンターのスタッフへお声かけください。ご理解とご協力をお願いいたします。
面会をされるご家族の方へ
- 面会の際は手指消毒のうえ、
必ずマスクを着用ください。 - 体調のすぐれない方の面会は
ご遠慮ください。
緩和ケア病棟におけるオンライン面会のご案内
スタッフ
医師
医師名 | 専門領域 | 資格・所属学会等 |
---|---|---|
センター長 副病院長、がんセンター長、 呼吸器内科部長、 医療安全管理対策室長、 地域連携・患者支援センター長、 地域支援局長 鏑木 孝之(かぶらぎ たかゆき) | ○呼吸器内科 ○肺腫瘍 | 呼吸器内科参照 |
緩和ケア内科部長 緩和ケア部長 三橋 彰一(みつはし しょういち) | ○緩和医療 ○腫瘍内科 ○がん薬物療法(乳腺) | 緩和ケア内科参照 |
看護師
看護師名 | 認定領域 |
---|---|
看護師長 田中 和美(たなか かずみ) | 緩和ケア認定看護師 |
副看護師長 柏 彩織(かしわ さおり) | がん看護専門看護師 |
坂下 聖子(さかした せいこ) | 緩和ケア認定看護師 |
前田 睦美(まえだ むつみ) | 緩和ケア認定看護師 |
緩和ケアセンターの特徴
緩和ケアセンターは,全てのがん患者さんやそのご家族に対して,診断時からより迅速にかつ適切な緩和ケアを切れ目なく提供する院内組織です。医師,看護師が中心となり多職種が連携し緩和ケアに関するチーム医療を提供します。
緩和ケアセンターより発行のリーフレットのご案内
各種リーフレットをご用意しております。ぜひお役立て下さい。
実績
令和5年度実績
- 面談同席、意思決定支援、在宅療養支援、疼痛や呼吸困難などの身体的苦痛に対し介入し、外来から入院まで継続的な患者支援を行いました。(1747件/年)
- 緩和ケア診療加算の算定においては、医師や看護師からの介入依頼票をもとに症状緩和や意思決定支援など234件の算定を取得しました。
- 「生活のしやすさに関する質問票」のハイリスク患者925人中428件に対し介入しました。
- 退院調整看護師と協働し、訪問診療導入を52件/年実施し、在宅療養継続のため在宅調整を行っています。
- 緩和ケア研修会(PEACE)を1回/年開催しました。
- 院内・地域看護師対象 緩和ケア研修会を8回/年開催しました。



臨床研究
こちらからご覧いただけます
→臨床研究発表実績
緩和ケアチーム
緩和ケアチームは、患者さんやそのご家族が抱える、病気自体によるつらさや治療に伴う症状、不安などの精神的な苦痛などを和らげ、その人らしい生活が送れるようお手伝いする多職種で構成されたチームです。
緩和ケア病棟(PCU)
緩和ケア病棟は、がんによる痛みをはじめ、さまざまな症状で苦しんでいる患者さん・ご家族に対して苦痛をやわらげ、よりよく生きることを支援させていただくところです。 私たちは、患者さんの一人ひとりのお気持ちを尊重したケアを行っています。 当院には2013年度に緩和ケア病棟(PCU)が開設されました。
PCUとは
PCUは、専門的緩和ケアを提供する入院施設です。病院の中にあるのですが、ふつうの「病院」とは異なる施設です。基本的には在宅療養していただくことが前提で、必要なときに入院していただくことを想定しております。
- がんとエイズにかかっている方が対象となります。
- 病気の予後を長くしたり短くしたりすることは意図しないところです。
- 病気の時期や予後のいかんを問わず、「つらさ」のある方にご利用いただけます。
- 「治療するところ」ではなく「つらさを和らげて生活していただく」ところです。
- 「つらさ」が和らげられ、ご自宅で過ごせるようになったら退院していただきます。
- 病気の方ご本人だけでなくご家族の「つらさ」も和らげる対象となります。
- ご自宅で最期を迎えるのが難しい方には最期の近い時期に入院していただけます。
厚生労働省の定めた制度により運用しています。入退院の時には病院の定めた基準による「審査」にもとづいて判定することが必要です。入院基準は以下の通りです。
- 入院しなければ対応できない苦痛があるとき。
- 最期をPCUで迎えたいと希望し、実際最期が迫っている方。
- 在宅療養中、ご家族の都合や体調が理由で短期入院する必要があるとき。
- 地域で療養している方で、担当医療機関による十分な対応が困難と判断されたとき。
以上の基準に基づいてPCU運営会議で審査を行い、適当と判断された場合PCU待機者として登録させていただきます。登録された方は、必要な場合にいつでも(緊急でも)PCUに入院していただけます。ただし、治療の必要な他疾患の場合は適切な病棟に入院していただいて治療を受けていただきます。またPCUが満床のときには止むを得ず他病棟に入院していただく可能性もありますがこの場合は空床の出来次第PCUに入院していただくようにいたします。
PCUで行われること
- 医療用麻薬を含む痛み止めの使用(内服、皮下注射、持続皮下注射、静脈注射など)
- せん妄(体の不調が原因で起きる意識・精神の障害)の治療(向精神薬の使用など)
- 緩和困難な苦痛に対する「鎮静」(薬でウトウトしていただくことで苦痛を緩和する)
- 濃厚なケア
- 心理士など精神専門家による介入
- ボランティアの活用
など
PCUで行われないこと
- 心肺蘇生などの延命行為一般(最期は自然な形でおみとりさせていただきます)
- 化学療法、苦痛緩和目的でない放射線療法
- 心電図等モニター装着による観察
- 出血補充やデータの数字合わせ目的の輸血
- 終末期の過剰な補液や不自然なルートでの栄養補給(却って苦痛を増すため)
- 安楽死に類する行為
など
これらの実施を希望する方にはPCU以外での療養をお勧めします。
診療体制
- 当院で治療を受けていた方は、そのまま従来の主科主治医が診療に当たります。
- 他院から転院で入院される方で、当院に主治医のない方は緩和ケア内科が主治医となります。
- 通常病棟より看護師が手厚く配置されています。
費用負担
1日あたりの自己負担は以下の通りです。自己負担割合は保険の自己負担割合です。
入院期間 | 1割負担 | 3割負担 | 食事 (1食460円) |
---|---|---|---|
~30日 | 約5,300円 | 約15,900円 | 約1,380円 (朝昼夕の3食) |
30~60日 | 約4,700円 | 約14,100円 | 約1,380円 (朝昼夕の3食) |
61日以上 | 約3,500円 | 約10,500円 | 約1,380円 (朝昼夕の3食) |
緊急入院の場合、入院から15日間緩和ケア病棟緊急入院初期加算負担があります。1割負担で1日200円 3割負担で1日600円ずつ加算されますが、詳細についてはお問合せください。
個室料金1日あたり 5380円
登録を希望する場合
- 当院で治療中の方は主治医にご相談ください。
- 当院に主治医のない方は今の主治医にご相談ください。その上で病診連携室を通してご紹介いただくか、緩和ケアセンターへご相談ください。がん診療連携拠点病院で治療中の方は、その病院の相談室や緩和ケアチームにまずご相談ください。
- 他院からの紹介の場合、PCUへ入院するためには、まず緩和ケア外来でご家族(おいでになれる場合にはご本人も)と面談し充分ご理解いただいたうえ、審査会議で検討後入院待機者として登録する必要があります。登録しておかないと緊急対応に間に合いませんので、ご希望がある方の場合はなるべく早めにご相談ください。ご紹介の連絡を受けてから緩和ケア外来受診までは通常2-3週間以上かかります。また受診後登録完了まで約1週間かかりますのでご了承ください。
- 入院しなければ対応できない苦痛のある方を優先しています。療養目的の長期にわたる入院をご希望の場合は、適切な他施設をご紹介申し上げます。
PCU実績


