当科の特色

病理部長1

部長
第三診療部長
飯嶋 達生



(いいじま たつお)

病理診断科は直接患者さんと対面することはありませんが、患者さんから取り出された病気の部位を肉眼や顕微鏡で観察することで、多くの患者さんの病気の診断に携わっています。


茨城県立中央病院の診療の質を支えています

 病理診断科は患者さんからとられてきた病気の部位を肉眼や顕微鏡で観察し、病気の診断を行っています。病理診断は大きく3つに分けられ、①組織診断、②細胞診断、③病理解剖があります。

①組織診断は内視鏡でとられた胃や大腸の一部、また手術でとられてきた肺や肝臓などの病気の部位を観察し、病気の種類(癌や炎症など)を明らかにし、また病気の進み具合や治療効果の判断などを行います。  この結果をもとに患者さんの今後の治療方針などを決定することになります。

②細胞診断は喀痰や尿を患者さんから提出していただき、この中にある細胞に悪性のものがあるかないかを顕微鏡で診断し、治療の基礎にしています。組織診断とはことなり、患者さんへの負担・苦痛が少ないのが利点で、くり返し検査できます。
*手術中に組織や細胞を採取し病理診断(術中迅速診断)を行うことで、がんの有無や広がりを明らかにし、より正確な手術範囲の決定や術中での薬剤投与など手術中での治療方針決定を行うことができます。

③病理解剖は不幸にしてお亡くなりになられた患者さんに行われ、死亡原因や病気の広がり・進み具合また治療効果などを明らかにする患者さんにとっての最終診断となります。この結果は将来の同じ病気の患者さんの診療に有効にいかされることになります。
 当科では日本病理学会認定の病理専門医および日本臨床細胞学会認定の細胞診指導医の資格を持った3人の常勤医師が水準の高い病理診断を行い、当院の診療を支えています。

がんの遺伝子パネル検査

 当院ではがんの病変から遺伝子を取り出し、そのがんの進行や病勢に関係する遺伝子を調べることで、そのがんに有効なお薬を探す遺伝子パネル検査を行っています。遺伝子検査が適切におこなわれるためには、良質な遺伝子材料が必要で、病理診断科では生検や手術で患者さんから取り出されたがん病変を適切に処理・保存しています。またその材料が遺伝子検査に適しているかの判断も行っています。
 現在、日本病理学会では分子病理専門医という、遺伝子パネル検査などを実施するのに必要な分子生物学的知識と技能を有した専門医の認定を行っていますが、当科では2名の分子病理専門医がおり、適切な遺伝子パネル検査が実施できるようにしています。

患者さんの最適な治療のために最善を尽くします

病理診断科1
病理診断科2

スタッフ紹介


病理部長2

部長
第三診療部長
飯嶋 達生



(いいじま たつお)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
  • 呼吸器疾患病理
資格
  • 日本病理学会 病理専門医・分子病理専門医・研修指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 日本癌学会 評議員
  • 厚生労働省認定死体解剖資格
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本癌学会
  • 日本肺癌学会
  • 国際病理アカデミー日本支部

部長(細胞診断担当)

部長(細胞診断担当)
斉藤 仁昭



(さいとう ひとあき)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
資格
  • 日本病理学会 病理専門医・研修指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 日本臨床検査医学会 臨床検査専門医
  • 厚生労働省認定死体解剖資格
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本臨床検査医学会

部長(分子病理担当)
渡邉 侑奈



(わたなべ ゆうな)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
資格
  • 日本病理学会 病理専門医・分子病理専門医・研修指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 厚生労働省認定死体解剖資格
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 国際病理アカデミー日本支部

(非常勤医師)
熊谷総合病院
井村 穰二



(いむら じょうじ)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
資格
  • 日本病理学会 病理専門医・研修指導医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・指導医・教育研修指導医
  • 日本臨床検査医学会 臨床検査専門医・管理医
  • 厚生労働省認定死体解剖資格
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本臨床検査医学会
  • 国際細胞学会

(非常勤医師)
水戸赤十字病院 病理部長
堀 眞佐男



(ほり まさお)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
資格
  • 日本病理学会 病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本乳癌学会
  • 日本癌学会
  • 日本臨床外科学会
  • 日本感染症学会

(非常勤医師)
筑波大学附属病院
関本 隆太郎



(せきもと りゅうたろう)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
資格
  • 日本病理学会 病理専門医・分子病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 厚生労働省認定死体解剖資格
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会
  • 日本肺癌学会
  •  米国・カナダ病理学会

(非常勤医師)
筑波大学附属病院
小林 紀子



(こばやし のりこ)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
所属学会
  • 日本病理学会
  • 日本臨床細胞学会

(非常勤医師)
高森 千華



(たかもり ちはな)

専門領域
  • 臨床病理学(人体病理学)
所属学会
  • 日本病理学会

主な対象疾患・治療法

 当科では本院で行われる内視鏡検査や手術で摘出された組織・臓器や細胞に対する病理形態学的診断を行っています。病理診断は適切な診断治療を行うためには必須であり,特に手術中に行われる迅速病理診断は患者さまへの負担を最小限にするために不可欠なものです。また免疫組織化学やIn situ hybridization等の病理補助診断法を駆使し最適な病理診断を行うよう努めています。
 現在,常勤3名の病理医(日本病理学会認定病理専門医,日本臨床細胞学会認定細胞診専門医)、病理技師11名(細胞診検査士7名)が一体となり、カンファレンス等を介して各臨床科との密接な連携を取りながら病理診断を行っています。また茨城県内の他医療機関の病理診断科および国立がんセンターや近隣大学病理学教室等とも連携し、茨城県内の病理診断の向上を目指しています。

診療実績

 数年来、当院の手術件数の増加に合わせて病理診断数が増加してきていましたが、新型コロナなどによる当院の診療体制の変化により、このところは診断数が減少しています。しかし、コンパニオン診断やがん遺伝子パネル検査などの高度な診療に対応する検査・診断が増加しています。

年度別病理診断件数
R5年度R6年度R7年度
組織診断合計6,1866,1056,228
(内訳)生検材料診断数4,4204,3374,525
手術材料診断数1,6001,5591,536
術中迅速診断数166209167
 R5年度R6年度R7年度
細胞診断数7,6067,7037,776
病理解剖数1379
コンパニオン診断858986944
がんパネル検査609889

【過去3か年の病理診断数年次推移】

 R5年度R6年度R7年度
組織診断6,1866,1056,228
細胞診断7,6067,7037,776
病理解剖1379

※前年度に比較して組織診断総数、細胞診断総数および病理解剖数ともに若干増加しています。

※コンパニオン診断数およびがんパネル検査数は前年度と比較してほぼ横這い状態です。

臨床研究

病理診断科臨床研究発表実績

⇒病理部もあわせてご覧ください。

茨城県立中央病院臨床研究発表実績まとめ

当科の取り組み

他診療科との連携 

 適切な診療を行う上で病理診断科と他診療科が連携を取ることは重要で、以下のようにカンファレンスを開催しています。

カンファレンス名開催日開催時間令和7年度
開催回数
CPC(Clinico-Pathological Conference)月1回、第4火曜日17:00-17:305回
呼吸器臨床病理カンファレンス毎週、水曜日(第4週を除く)17:00-18:0029回
消化器内視鏡臨床病理カンファレンス月1回、第4木曜日16:30⁻17:0010回
脳神経外科臨床病理カンファレンス月1回、第4水曜日15:30-16:304回
産婦人科臨床病理カンファレンス月1回、第2木曜日16:00-17:003回
泌尿器科臨床病理カンファレンス月1回、第3火曜日16:00-17:000回
腎生検臨床病理カンファレンス随時随時8回

令和7年度CPC開催内容

開催日演題担当臨床科
令和7年5月27日感染性肝嚢胞に門脈結線を伴った一例消化器内科
令和7年7月22日脳膿瘍の一例脳神経外科
令和7年10月14日悪性リンパ腫治療後、難治性腹水を合併し肝硬変の診断に至った一例血液内科
令和7年12月23日間質性肺炎の一例呼吸器内科
令和8年2月3日虚血性腸炎が疑われ、その後循環不全をきたして死亡した一例総合診療科
卒後研修医等の教育

 他診療科の研修医に対してカンファレンスや病理解剖を通じて病理所見と身体所見、臨床検査結果や画像等の対応を付けて研修を行うようにすることを促し、また学会発表・論文発表などでの病理学的面での支援を行ってきました。
 令和7年度は34件の学会等の発表に協力しました。

その他

 令和7年度は33件の治験に協力しました。