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病院長のごあいさつ

 茨城県立中央病院は県内唯一の県立総合病院として、県民の命と健康を守るために尽力してまいりました。

 地域がんセンターを併設し、がんの高度専門医療を提供しています。平成20年には都道府県がん診療連携拠点病院の認定を国から受け、茨城県におけるがん診療の基幹病院となりました。全国がんセンター協議会加盟施設(全国32のがんセンター)でもあります。手術、化学療法、放射線治療、緩和ケアなどすべてにおいて患者さん中心のがん診療に努めています。

 当院では職員の一致協力のもと救急医療にも積極的に取り組んでいます。救急車やドクターヘリによる救急搬送も年々増加し、平成29年度は5071名に達しました。応需率も95.4%と高い値を維持しています。ドクターカーの出動も年々増加し、平成29年度は391件に達しました。また、がん診療や救急医療だけでなく、地域災害拠点病院、原子力災害拠点病院、へき地医療拠点病院、地域医療支援病院、難病医療拠点病院、エイズ治療拠点病院などの拠点病院として、臨床研修病院、第二種感染症指定医療機関(結核)、精神科患者身体合併症事業受入病院、助産施設、母体保護法に基づく医療機関、茨城県DMAT指定医療機関としての役割を果たしています。

 ほぼ全ての診療科において県民の期待に沿える医療、死角のない医療を推進しています。筑波大学の支援のもとに当院に設置されている地域臨床教育センター(茨城県寄附講座)により、泌尿器科・麻酔科・循環器内科・循環器外科・膠原病/リウマチ科・血液内科・産婦人科・小児科・呼吸器外科・放射線治療科・腫瘍内科・乳腺外科・精神科・腎臓内科等の診療が充実してきました。加えて、地域臨床教育センター講師が4月から腎臓内科に赴任し、教員が当院全体で15名となりました。秋には教授が1名増員される予定です。

 平成27年10月に再開した産科診療では、分娩数も徐々に増加し、平成29年度は125件となりました。平成30年度は4-8月の予約状況からみると150-180件程度になる見込みです。合併症のある方の受け入れも行ってまいりました。異所性妊娠(子宮外妊娠)、流産、絨毛性疾患はすでに県内トップクラスの数を受け入れています。

 また、地域医療支援病院として地域の医療機関との連携も深めています。地域連携は医科だけでなく地域の歯科との連携も進め、さらに、へき地医療拠点病院としてへき地医療も支援しているところです。県北医療圏・鹿行医療圏などの医師不足・看護師不足の施設に当院の医師と看護師を常勤スタッフや非常勤医として派遣し、医療支援を行っています(平成29年度は595件)。 

 当院は、医療の質向上と病院経営の健全化の両立が達成されつつあります。私どもの主たる任務はあくまでも患者さんのために、安全で質の高い標準医療(最善の医療)を提供することにあると考え、一層身を引き締め日々の診療にあたっていきたいと思います。

 そして、県立中央病院では職員の過重労働回避にも努力しています。病院として時間外労働を減らす理由は3つあります。第一に、医療ミスを防ぐためです。第二に、医師、看護師などの健康問題です。第三には、人件費の節約です。病院の過重労働回避には患者さまとそのご家族のご理解なしでは実現できません。ぜひご理解いただきたいとお願いする次第です。

 診療に関する疑問や不安、また将来計画に関するご提言がございましたら、直接、病院長あてに、忌憚のないご意見をお寄せください。

平成30年5月
茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター
病院長 吉川 裕之

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