服薬情報提供書(トレーシングレポート)の様式とその運用について
服薬情報提供書(トレーシングレポート)とは、患者さんからの聞き取り情報(アドヒアランス、残薬調整、複数病院受診、OTCや健康食品の服用)などの情報を医師にフィードバックするレポートのことです。
当院と保険薬局の連携を強化するために、服薬情報提供書(トレーシングレポート)により「即時性は低いものの処方医師へ情報提供した方が望ましい」と判断された内容について保険薬局からFAXで報告いただき、処方医師へ情報伝達を行い、患者さんに関する情報の共有化を図る運用をおこなうことにいたしました。
トレーシングレポートによる報告の流れ
保険薬局
↓
薬剤局
↓
処方医へ情報提供
トレーシングレポートによる情報伝達は疑義照会ではありません。疑義照会は通常どおりお願いします。
様式は2種類用意しております。用途に応じてご使用ください。
後発医薬品への変更報告書について
後発医薬品の変更調剤をされた場合、FAX等による当院への報告書送付は不要です。
患者さんへの「お薬手帳」や「お薬説明書」での情報提供をよろしくお願いします。
疑義照会について
処方せん内容に疑義が生じた場合は、処方せんをコピーし余白に疑義内容を記載し、以下の番号にFAXで照会をお願いいたします。
FAX:0296-78-9756
院外処方せんに係る事前同意プロトコル及び合意書締結について
薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更に伴う照会等を減らし、患者さんの待ち時間短縮と処方医師・薬剤師の負担軽減を図る目的で「院外処方せんに係る事前同意プロトコル」について笠間薬剤師会と当院院長の間で合意書の締結をおこない平成30年7月6日から運用開始しています。今後は近隣の薬剤師会との合意をすすめていく予定です。
院外処方せんに記載されている検査値について
がん化学療法レジメンについて
茨城県立中央病院で施行されるがん化学療法レジメンは、化学療法安全管理委員会で審査・承認されています。その主なレジメン内容について、保険薬局薬剤師などが当院でがん化学療法を受ける患者さんへの適正な投与管理を目的として利用するために公開いたします。また、全てのレジメンを公開しているわけではないことを予めご了解下さい。投与量、投与スケジュールは、患者さんの状態によって変更される場合があります。なお、本件に関するお問い合わせは、当院薬剤科までご連絡ください。
薬薬連携の推進
近隣の保険薬局との連携を強化するため、笠間薬剤師会と「笠間地区薬薬連携協議会」を設置し、情報交換や合同の研修会を開催しています。
令和5年度
- 県央地区薬薬連携研修会
令和5年10月19日 WEB開催- 「連携研修に来てみませんか? ~化学療法の know how すべてお伝えします~ 」
大神 正宏(茨城県立中央病院 薬剤局薬剤科 副薬剤科長) - 「がん診療病院連携研修 ~外来がん治療専門薬剤師資格取得を目指して~ 」
古川 優美子 先生(株式会社アインファーマシーズ アイン薬局 こいぶち店) - 「トレーシングレポートとは ~トレーシングレポートの有効活用を目指して~」
木村 萌美 先生(総合メディカル株式会社 そうごう薬局水戸店)
- 「連携研修に来てみませんか? ~化学療法の know how すべてお伝えします~ 」
令和4年度
- 県央地区薬薬連携研修会
令和4年10月6日(Web開催)- 「外来がん化学療法患者への電話服薬フォローアップの取り組みについて」
千葉 枝理先生(アイン薬局友部店) - 「トレーシングレポートが繋ぐ患者QOL改善への道」
柴 このみ (茨城県立中央病院 薬剤局薬剤科)
- 「外来がん化学療法患者への電話服薬フォローアップの取り組みについて」
令和3年度
- 笠間地区薬薬連携研修会
令和3年9月16日(Web)- 「外来化学療法における薬薬連携~連携充実加算について~」
大神 正宏
(茨城県立中央病院 薬剤局薬剤科 副薬剤科長)
立原 茂樹
(茨城県立中央病院 薬剤局薬剤科 専門員)
- 「外来化学療法における薬薬連携~連携充実加算について~」
令和2年度
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、令和2年度は実施しておりません。
平成31・令和元年度
- 笠間地区薬薬連携研修会
令和元年6月27日
(茨城県立中央病院)- 「乳癌の内分泌療法を支える薬剤師の役割~期待される能力とは?~」
石黒 愼吾 先生
(茨城県立中央病院 腫瘍内科部長)
- 「乳癌の内分泌療法を支える薬剤師の役割~期待される能力とは?~」
- 笠間地区薬薬連携研修会
令和元年10月2日
(茨城県立中央病院)- 「血管新生阻害薬の服薬指導について」
坪山 勝平
(茨城県立中央病院薬剤局薬剤科) - 「気づきから学ぶ!トレーシングレポートの書き方、伝え方」
萱野 勇一郎 先生
(大阪府済生会中津病院 薬剤部長)
- 「血管新生阻害薬の服薬指導について」
平成30年度
- 笠間地区薬薬連携研修会
平成30年6月26日
(茨城県立中央病院)- 「免疫チェックポイント阻害薬の副作用対策」
大神 正宏
(茨城県立中央病院薬剤局薬剤科 副薬剤科長)
- 「免疫チェックポイント阻害薬の副作用対策」
- 笠間地区緩和医療薬学講演会
平成31年1月31日
(茨城県立中央病院)- 「院外処方せんに係る事前同意プロトコルについて」
鈴木 麻紗子
(茨城県立中央病院薬剤局薬剤科)
堀田 光宏 先生
(みすず薬局) - 「全ての患者さんから痛みが消え去るために~薬剤師として、どう関わるか~」
山﨑 朋子 先生
(地方独立行政法人栃木県立がんセンター 薬剤部)
- 「院外処方せんに係る事前同意プロトコルについて」
平成29年度
- 笠間地区薬薬連携研修会
平成29年11月1日
(笠間市地域交流センターともべ「トモア」)- 「ひたちなか健康ITネットワークシステムにおける薬薬連携~リウマチ編~」
名越 ヴィリア 先生
(友愛薬局 ひたちなか店) - 「外来の関節リウマチ患者をターゲットにした薬剤師の役割」
櫻井 洋臣 先生
(慶應義塾大学病院 薬剤部)
- 「ひたちなか健康ITネットワークシステムにおける薬薬連携~リウマチ編~」
- 笠間地区薬薬連携研修会
平成30年3月12日
(茨城県立中央病院)- 「血糖測定器の患者指導」
堤 まゆみ 先生
(茨城県立中央病院 看護局) - 「セルフメディケーション支援薬局(検体測定室)での血糖測定について」
青木 秀一 先生
(高千穂薬局)
- 「血糖測定器の患者指導」
平成28年度
- 笠間地区薬薬連携意見交換会
平成28年10月26日
(茨城県立中央病院)- 「処方せんとお薬手帳から情報を読み取る」
- 笠間地区薬薬連携研修会
平成28年7月6日
(茨城県立中央病院)- 「透析患者に対する服薬指導」
飯田 徳子 先生
(かさま薬局) - 「透析患者に対する薬物療法」
小林 弘明 先生
(茨城県立中央病院腎臓内科透析センター長)
- 「透析患者に対する服薬指導」
平成27年度
- 笠間地区薬薬連携意見交換会
平成27年7月23日
(茨城県立中央病院)
- 「がん治療を行っている患者さんをどう支えるか病院と薬局で一緒に考えましょう」
- 笠間地区薬薬連携講演会
平成27年10月30日
(茨城県立中央病院)- 「妊娠・授乳と薬」
小西 久美 先生
(筑波大学附属病院 薬剤部)
- 「妊娠・授乳と薬」
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